Jenkinsユーザ・カンファレンス2012東京
に参加してきました!
11:30~17:20までの時間が6個に区切られ、3会場がパラレルに動いてました。
参加申込者は1000人を超えていて、なんかもうすごかったです!

僕が参加したのは以下のセッション:
- Jenkinプロジェクト現状報告とこれから
- Jenkinsによる自動受け入れテストから継続的デリバリーまで
- 開発以外でのJenkins活用方法
- マルチステージ型継続的インテグレーションのすすめ
- 開発者とディレクターの視点を変えていく方法
- LT大会
以下、メモった内容を元に各セッションについてつらつらと書いてみます。
Jenkinsプロジェクト現状報告とこれから
スライド:http://www.slideshare.net/kohsuke/jenkins-user-conference
Jenkins実践入門 ~ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術 (WEB+DB PRESS plus)
の著者でもある川口耕介さんによる基調講演。
新機能の紹介とかがあったり。ドラッグ&ドロップでビルドの順番とか(?)を入れ替えられることを知っているかどうかがビルド職人になれるかどうかの分かれ目!?とのこと。
あと、コマンドラインクライアントが改善されているとか。
Jenkinsプロジェクトの方の話では、SPI(Software in the Public Interest)に参加したとのこと。
SPIにはDebianやPostgreとかも参加してるらしい。
OSSの活動をどう進めていくかっていうのは、普通の営利団体とかとはやっぱり違うんだろうなー。
某O社のときのように、1つの団体に頼り過ぎないようにもしているとか。
あと、長期サポートリリース(LTS)というものがあって、これは3ヶ月ごとに優良リリースを行なって、普段はバグフィックスのみを追加するというものらしい。
以前徳丸さんの講演会でOSSはサポートがどうなるのかわからないのが怖いところ、みたいな話を聞いたので、こういうのは重要な気がする。
あとは、セキュリティ勧告がメーリスやRSSで購読可能だから、社内で利用してる人とかも是非、みたいなことでした。
Jenkinsによる自動受け入れテストから継続的デリバリーまで
シドニー在住のコンサルタントのJohn Smartさんの講演。
最近自分の中でも大きな課題になっていた要求管理が出てきた。コーディングするときにも要求管理が大事、とのこと。
自動テストをするにも、もともとの要求を気にすべし。そうだよねー。
あとはツールの紹介とかも。
easybやThucydidesって初めて聞いたなー。
ビルドプロセスを可視化!っていうのもメモってある…。
開発以外でのJenkins活用方法
以前のJenkins, Redmine使いこなし勉強会で聞いた「Jenkinsは高性能Cron」という言葉が思い出される感じ。
コンピュータを使う開発以外の作業にも、人間がやらなきゃいけないことだけじゃなくて、コンピュータが勝手にやってくれれば良かったりイテレーションがあったりするので、そのへんに利用できればいいよね、というお話。
Jenkinsを使えば、自動化した時に出てくる問題は大体解決できるのでは、とのこと。
自動化する処理はシェルを書いてバージョン管理すると吉。
WebアプリをフロントエンドにJenkinsを使う!
すると、好きなDB使えたり、なんでもできたりする。
Jenkinsとプラグインだけでも色々できるから、開発者以外にも利用してもらえるよ、というまとめでした。
マルチステージ型継続的インテグレーションのすすめ
以前、ソフトウェア開発環境展的なところで見たツールの紹介、という印象でした。
確かに使ってみたい魅力的なツールなんだけど、当然お金かかるわけで…。
やはりお金がかかっている分、UI的なところも含めて面白そうなツール。
開発者とディレクターの視点を変えていく方法
会社に新たにJenkinsを導入するにあたっての戦略の話。
発表された方のblogとslideはこちら:http://labs.gree.jp/blog/2012/07/5188/
導入初期のポイント その1:
理屈よりも、早期にメリットを実感できることを優先する。
煩雑な手作業の自動化とか。
そうすると、自然に「他にもこんな使い方ができるのでは!?」と社内から提案が来たりする。
導入初期のポイント その2:
迅速なサポートが大事。
導入初期は、他のユーザは多分そのツールがほんとに有効かどうか半信半疑だから、なるべく快適に使ってもらわなきゃいけない、てことだと思う。
ただし、一人に負荷が集中しちゃうとまずい。
なので、Jenkinsサポートのためのメーリングリストやチャットを準備すると良い。
その結果、
Jenkinsに詳しい一部のサポーター -> 組織の中でのサポート体制
となると良い。
あるべき論、精神論からしくみ、制度化できると良い。
あと、コード品質の低下は自然なことだと考えて、フレームワークで下支えすると良い、というのがなるほどと思いました。
あとはやっぱり、他の会社でもこういうツールを導入するのは周りをどう説得するか、というところでひっかかるのかなーという感じ。。。
LT大会はあまりメモれなかったけど、とりあえずドラにびっくりしたりしました(笑)
以上、気になってメモったところを中心に紹介してみました。