読了:中島 聡「エンジニアとしての生き方」

中島 聡さんの著書
エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)
を読みました。

前回のエントリ
中島聡 vs 若手エンジニア 討論会 に参加してきました
の討論会は、この本の特別企画として開催されたもの。

僕は討論会を先に知って、参加を決めてからこの本を買って読みました。
本書は、中島さんのブログのエントリ、雑誌への寄稿、をまとめたものに、書き下ろしが加わった内容となっています。
とても読みやすく、買ってから会社の朝活時間や昼休みを利用して、大体二週間で読み終えました。
高校時代からプログラミング関連の仕事をし、MicrosoftでWindowsやIEの開発に携わり、現在は自身で企業した会社で仕事をしている中島聡さん。
大きな企業、小さな企業、日本、アメリカ、と色々な職場・エンジニアを知る中島さんが、エンジニアはどうあるべきか、を書いた本、と言ったところでしょうか。

一つの国、一つの会社しか知らないと、今の業務の内容や進め方(開発プロセスとか)に不満があっても「こんなものかな?」と思ってしまいがちかと思うのだけど、いろいろな経験をされ、かつ能力もある中島さんが、それらの疑問にアドバイスをくれるイメージ。
やっぱりそうだよね!と思えることがしばしばあって、自分の感覚に自信が持てると共に、もっと頑張らなければ!という気にもさせてもらえる。

自分への戒めを込めて、特に次の言葉が印象に残っています。
今や競争相手は(受験戦争で疲弊したあげく、「ぬるま湯大学」で遊びほうけていた)日本の同世代の人ではなく、欧米の人々はもちろん、中国や韓国やインドで英才教育を受けたのちに米国の大学や大学院で高等教育を受けた優秀でハングリーなエリートたちだ、ということを認識する必要がある。」(p. 175)

社会人生活3年目に突入間近という時に読んだのだけど、学生時代に読みたかった!という思いと、大きな会社に入ってから読んだことで得られたものもあるんだろうな、というのが率直な感想。
自分のキャリアパスを考える良いきっかけ・良い参考書になると思うので、定期的に読み返したいと思います。

IT業界の若手の方にはとても良いと思うし、何よりIT業界への就職を考えている学生の方には是非おすすめしたいです。


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