1月28日に行われた「中島聡 vs 若手エンジニア 討論会」に参加してきました。
討論会と言うよりは、中島さんと若手エンジニアの質疑応答会っぽくなっていましたが、志あるエンジニアと中島さんとのやりとりを聞いたり、自分の悩みをぶつけてアドバイスをもらうことができたりして、自分にとって有益だったと思います。
せっかくなので、その中で印象深かったこととかをいくつか記録しておこうと思います。
*僕がメモったものを元に、僕が受け止めた結果を綴っているので、僕の主観が入ってしまっているかもしれません。中島さんの言葉そのままではないし、意図したことが必ず書けてるわけではないかもしれないので、そこはご了承下さい。また、何かおかしな点があったらご連絡ください。
「中島さんにとって若手とは」
何かやりたい、と思っているうちは若手かも。
会社に入って最初のうちは、上司に言われたことをそのままやっている。でも、2~3年で以下のようなことでつまづきを感じるはず:
- 会社に不満
- 自分の実力に不満
- 逆に、自分の実力が使いきれてないのではないか、という不満
とはいっても、簡単には会社はやめられない。そしてそのうち慣れてきて、会社での生き方がわかってきちゃう。何かを作りたいとか、会社を起こしたいとかっていう気持ちが消えてしまったら、若手じゃなくなってしまうかも。
「アメリカは冷たい実力主義と思われがち」
アメリカは冷たい実力主義と思われがちだけど、エンジニア同士の人のつながりはすごい。
会社をやめて別の会社を興すときに、「君は実力があるから一緒にやろうぜ」みたいなことは多々ある。
他にも、エンジニア同士のつながりを通じての引き抜き(転職)みたいなこともよくある。
日本の会社から見た時、実力主義という人事制度は冷たく感じられるのかもしれないけど、こういう話を聞くと、熱い実力主義っていう感じがする。
「ソフトウェアエンジニアの働き方」
ソフトウェアエンジニアを残業型で働かせるのは間違ってると思う。
会社が良くなるのに必要なことと、エンジニアのやりたいことのベクトルが合うのがすごく大事。
今日はノー残業にしなきゃいけないから帰れ、とかはダメだと思う。
忙しいから今週末出てこい、みたいな時間の束縛も良くないと思う。
仕事が楽しいから、帰るのも忘れてものすごい働いてる、という状況を作り出せるといい。
逆に、この日は用事があるからそれが終わってから出勤、とかも許可できるといい。
こういうのは大きい会社で実現するのは難しいのかなぁ。
本「デッドライン」でもこういうことが言われてたと思うんだけど、こういう話を読んだり聞いたりして難しそうだと思うのは、仕事の量の見積もり方。裁量労働制でなくてもしっかりとできるべきではあるんだけど、裁量労働制だと、人に割り振る仕事の量と時間の見積もりがすごくしっかりしてないと、不公平さを生み出すリスクがある、と思う。
…ん、これって、プロジェクトマネージャーがすごかったら実現できるのかな…?
あるいはエンジニア自身が自分の能力に応じてその仕事量ならこれくらいの期間でやれます、という見積もり出すって手もあるのかな。若手にはキツそうだけど…。あとなんかコレだとフリーランスのエンジニアみたい。
「中島さんにとって優秀な人とは?」
自分にはできないことを出来る人。
自分にできないことを出来る人と仕事したい。
「会社・社会を変えたいと思ったら」
ひと暴れしたらいいんじゃないか。
会社の環境も、不満があったら、辞めるのは簡単。辞める前にひと暴れしてみたらいいのではないか。
ひと暴れした結果に僕は責任持たないけど(笑)
これは大事。ひと暴れしてわがままを通すだけの実力、あるいはひと暴れして、辞めるのではなく辞めさせられても困らないような実力を持つのが前提になると思う。
最後に、自分がぶつけた最近の悩みみたいなもの。
「質の良いコードを書けるようになるには?」
既にあるすごいコードを読むといい。
すごいコードはホントにすごい。目からウロコが落ちたこともある。
この点は、すごいコードを見抜ける力も必要そう…。世の中に広く普及してるオープンソースのコードはいずれ読んでみよう。
あとは、コードレビューをすること。コードレビュー自体勉強になるし、コードレビューがあると思って、人に読んでもらうことを意識して書くと、綺麗なコード(コメント含む)が書けるようになる。
これもやっぱり大事。リリース前に絶対コードレビューに通すことにするだけで、格段に可読性に差が出る、のではないかなぁ。この点はまだ会社での開発経験も浅いので、イメージは沸くけど具体的にどんな感じかはまだちょっとわかってないかも。
いずれまた追記したりするかもしれないけど、とりあえずこの辺で。
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